フィギュアスケートの技の解説

ムーブメント・アクセント

 

 

フィギュアスケートの技の中には、ムーブメントと呼ばれるものや、アクセントと呼ばれるものがあります。これらは、単体のみで点数を得ることは出来ないのですが、スピンやジャンプなどの前に入れたり、または、つなぎに使ったりすることによって評価につながる技もあるのです。

 

 

もう、かなり以前のことになりますが、トリノ・オリンピックの時、金メダルを取った荒川静香選手によって有名になった、「イナ・バウアー」という技がありましたね。
ほとんどのかたは今でも鮮明に覚えていらっしゃるでしょう。
あのイナ・バウアーもこのひとつであり、当時は得点にはならない技だと言われていました。
もちろん、あれのみでは、得点にはならないのですが、技のつなぎとして入れたことで評価されたのは間違いないと思います。

 

 

そして、その当時、荒川静香選手の背中を大きく反り返らせるイナ・バウアーがあまりにも有名になったため、イナ・バウアーという技は、あのように背中を反らせて滑る技だと勘違いして覚えてしまったかたも、非常に多いようですね。

 

 

あなたは、今でもそのように思い込んでいませんか。
だとしたら、今すぐにそれを改めなくてはなりません。
イナ・バウアーという技は、片足を曲げて前に出し、もう片足を伸ばした状態で後ろに引いて、さらにつま先を外側に向けて広げ、その状態のまま横方向に滑る技術のことを言います。

 

 

荒川静香選手のように、背中を大きく反らすと非常に美しく見えるのですが、背中を反らすこと自体はイナ・バウアーには関係がないのです。
またひとつ、フィギュアスケートのマメ知識が増えましたね。